卓越したノウハウ

フレデリック・マットンは、高級品の世界に特有の完璧へのこだわりをもって、早い時期に鋳造から研磨に至るすべての仕事を自分の工房にまとめました。工房が同業者の職人が集まった小さな作業所であった当時にしては、彼のやり方は珍しかったのですが、そのお蔭で一つのジュエリーを作るすべての過程で製造の品質管理をすることができました。今日、工房は若い職人に、彫琢、ラッカー仕上げ、真珠の糸通しまたは時計製造のような、最近ではあまり教えられることのない特殊技術のノウハウを社内で学ばせることを大切にしています。このような絶え間ない改善や社員教育へのこだわりは、マットン社のビジョン、野心、現代性の表れとなっています。

 


デザイン、原型造り、鋳造、宝石細工、石留め、研磨、これらすべてはジュエリー製造における重要な過程であり、その中には熟練した専門技術と職人の情熱、創造性、厳格さが表れています。マットン社のすべての職人は昔からのノウハウを育み、伝え合い、そして今日では、テクノロジーがそのノウハウを大きく支え、可能性や実現性の限界を常に遠くまで推し進めてくれます。


クリエーション

クリエーション

アイディアが形となる時

あらゆるクリエーションは感動から生まれます。それはひとつの出会いから湧き出る唯一無二のインスピレーションの果実であり、デザイナーの鉛筆のひと描きから生まれるアイディアです。まずは図面板上で、次に3Dデザインソフトを使って、アイディアが形となり、ジュエリーの逸品として花開くために、小さなメカニズムの周りで立体が構成されます。見た目の美しさ、着け心地の良さ、滑らかさのどれもがジュエリーが成功作であるかどうかの決め手であり、それはお客様の指や首、手首の上で証明されなければなりません。

鋳造

鋳造

変貌のマジック

作品を形にする一番初めのステップは鋳造です。それは貴金属の中でジュエリーが生まれる基本的な工程であり、金属の変質によって可能となります。

原型製作職人によって作られたワックス型をツリーに組み立て、石膏に埋没させます。この石膏は鋳造する物の逆の形をしています。炉に入れるとワックスは解けてなくなり、次に金の変形マジックの作業となります。溶かした金属が炉床の中に流し込まれ、石膏のツリーの中で、ワックスのあとの空洞で成型されます。ツリーの殻を壊し、その果実が姿を現すには温度ショックが必要です。そして沢山の金のピースが現れ、明日のジュエリーを作る元となるのです。ハラハラしながら行われるこんなに多くの工程がジュエリーの創作を支え、絶え間のない展開の中で鋳造職人の仕事の豊かさと複雑さを形成しているのです。

宝石細工

宝石細工

金属の作業

宝石細工職人は鋳造が終わったピースにヤスリをかけ、磨きをかける作業をします。接合する前に、ジュエリーのすべてのパーツがデザイナーの図面どおりの大きさになるよう、器用に忍耐強く細心の注意を払って細工し、組み合わせていきます。触感の感度、動作の正確さ、目の良さがジュエリーの細かい組み立てにおいてとても重要です。ジュエリーはお客様が身に着けた時に、当たり前のように第二の皮膚でなくてはなりません。宝石細工の全ての技術はこのように、ジュエリーの華麗さと身に着けた時の軽さとの間の綱渡りの作業にあります。

研磨

研磨

美を引き出す情熱

研磨職人の使命は貴金属を昇華させることにあります。ジャコネット、ブラシ、研磨パッドを使って金属を望み通りの仕上げ(艶消し、サテン仕上げ、または光沢仕上げ)にするために、金属の不完全な部分を全て消していきます。宝石細工職人や石留め職人と連携しながら組み立て過程で柔軟に対応します。ジュエリーの美しさを引き出すために、隅々まで、目に見えないような小さな欠陥までも最後まで細かくチェックします。一つの作品の研磨にかける完璧へのこだわりはフレンチ・ジュエリーの高い品質の証です。

石留め

石留め

石の完成

石留め職人はなによりもまず作品の夢を見ます。そして舞台に上る俳優のような緊張感をもって、自分のジュエリーに対するイメージを強めるために専門技術を駆使します。どの石留めが一番ふさわしいか見極めるために自分の持つ才能を結集するのです。石をはめるために綿密に金属の準備をし、たがねで網線を引き、金またはプラチナの中に石を一つ一つはめ込みます。限りない精巧さと器用さで粒をつなげ、爪の先を折り曲げて作品を完成させていきます。宝石細工職人や研磨職人から引き継ぎ、繊細な石を慎重に扱って作業を進めます。石留め職人の専門技術はジュエリーの魅力を高め、その本来の美しさを引き出すことです。なぜなら語源学的には、ジュエリーとは石の価値を引き立たせることと定義されているからです。